舞の道
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top >> 大相撲用語集 >> や行
>>役
三役の省略形。大関、関脇、小結。

>>櫓(やぐら)
高さ16メートルの太鼓を叩く場所。両国国技館にある櫓はもともと檜(ひのき)で作られていましたが、てっぺんまでハシゴで上るのは危険ということから(過去に、足を滑らせた呼び出しさん有り)1995年5月場所よりエレベーター付きのステンレス製の櫓に変わりました。

>>櫓太鼓
興行を知らせる為に櫓の上で叩く太鼓。

>>山稽古
土俵以外の場所で稽古をすること。巡業に行くと、稽古用の土俵が少なくて力士があぶれてしまう為その周辺のグラウンドなど土のある所を探して稽古をする。

>>浴衣
力士の普段着。最近はラクなジャージを着ることのほうが多いようです。浴衣の反物には部屋の名前や関取の四股名が染め抜かれています。一門への挨拶回りの際、自分の部屋の反物を持って行くのです。自分の部屋以外の力士の反物で作られた浴衣を着ているのはその為です。

>>弓取り式
結びの一番が終わった後、行司から与えられた弓を持って舞う儀式。結びの一番に勝った力士が褒美に貰った弓で舞を舞ったのが最初と言われています。現在では、幕下の力士が舞うことになっていますが、横綱と同じ部屋の幕下の力士が選ばれるのが慣習です。大銀杏を結って行う為、最後まで残っている横綱担当の床山さんに結ってもらうからです。

>>ゆるふん
廻しを緩く締めること、もしくはその力士をさして言います。はっきり言って悪い意味の言葉です。見た目がだらしないだけでなく、対戦相手が廻しを掴んでも投げにいきずらくなってしまうのです。これは姑息な手段として嫌われています。中には腰が悪くて本当にキツク締められない力士もいるようです。

>>横綱
 力士の最高位。安永(1770年代)の頃城を立てる時、地鎮祭の儀式に参加できる資格を持った大関に与えられた「横綱之伝」が最初。それを相撲興行でショーとして行うようになった。これが横綱土俵入りの始まりです。
 現在、横綱になる為には良い成績をあげ、横綱審議委員会の推薦を受けなくてはいけません。詳しくは「横綱推薦内規」をご覧下さい。
 条件をクリアした大関が出たら、
1.本場所終了直後にまず相撲協会の理事長が横綱審議委員会に昇進について会議を開いてもらうよう申請します。
2.そこで多数決を行いOKが出れば続けて番付編成会議と理事会でも決を採ります。
3.承認されたら直ちに力士のいる部屋へ使者を2人遣わせて伝達式を行います。金屏風の背にして親方とともに三つ指付いて「有難うございます。云々」言ってるヤツです。力士は承認されたその日から横綱として扱われます。
4.綱打ちを行います。キャラコを巻いた麻を3本用意し、一門の力士総出でより合わせて1本の綱にします。
5.一門の先輩横綱に来てもらい、土表入りの稽古をします。雲龍と不知火のどちらを選ぶかは、師匠と相談したり、一門の先輩横綱と同じ型を選んだりと、いろいろあるようです。仕上げに太刀持ち、露払い、立行司にも参加してもらい予行演習も行います。
6.明治神宮にて、横綱推挙式と奉納土表入りを行います。外拝殿で祝詞が読まれた後理事長から純白の横綱と推挙上が手渡されます。そして「誓詞(横綱として精進を誓う)」に署名をします。玉串を奉納して儀式は終了します。
7.いよいよ奉納土表入り。拝殿前で行います。周辺には観客が詰め掛けていつも凄いことになるんです。これで晴れて横綱として胸を張って歩けるようになります。長いですねぇ〜(^_^;)

>>横綱審議委員会
昭和25年夏場所中に発足された横綱決定の審議機関。昇進問題だけでなく、横綱に関するさまざまな案件について話し合います。本場所前は稽古総見、本場所後には定例委員会を行います。定員は15人以内。任期は2年で5期10年まで。昭和33年に横綱推薦の内規を作りました。この内規に伴い、横綱にしても良いと思われる力士を理事会に推薦します。また、横綱が成績不振な時は激励、注意、引退勧告をすることもできます。各界の良識者をもって構成されています。が、しょっちゅう入れ替わるし彼らのコメントもなかなか発表されないのでメンバー全員を把握するのはちょっと難しいです。

>>横綱推薦内規
好成績を挙げた大関を横綱にするか否かは、まず横綱審議委員会で話し合われます。
1.横綱に推薦する力士は、品格、力量が抜群であること。
2.横綱推薦に対しては、大関で二場所連続優勝した力士を横綱に推薦することを原則とする。
3.第二項に順ずる好成績を挙げた力士を推薦する場合は、出席委員の2/3以上の決議を必要とする。
4.品格については、協会の確認に基づ審議する。
以上の条件をクリアできていると判断されたら理事会に推薦し、理事会は会議を開いて決を採ります。

>>呼び出し
土俵上で対戦する東西の力士の四股名を呼び上げる人。それ以外にも土俵作り、櫓(やぐら)太鼓、場内アナウンスなどいろいろ仕事があります。構成は立呼び出し1人、副立呼び出し1人、三役呼び出し3人、幕内呼び出し7人以内、十枚目呼び出し8人以内、幕下呼び出し、三段目呼び出し、序二段呼び出し、序の口呼び出し。入門資格は義務教育を終えた満19歳の男性まで。定員が45名(定年65歳)と決まっている為空きがないと呼び出しにはなれません。昇進規約は立、副立、三役が勤続40年以上で成績優秀、または勤続30〜39年で特に成績優秀な者。幕内は勤続30年以上で成績優秀、または勤続15〜29年で特に成績優秀な者。十両は勤続15年以上で成績優秀、または勤続10〜14年で特に成績優秀な者。幕下以下の呼び出しも基本的な成績評価や昇降は同じです。
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