力士の最高位。安永(1770年代)の頃城を立てる時、地鎮祭の儀式に参加できる資格を持った大関に与えられた「横綱之伝」が最初。それを相撲興行でショーとして行うようになった。これが横綱土俵入りの始まりです。
現在、横綱になる為には良い成績をあげ、横綱審議委員会の推薦を受けなくてはいけません。詳しくは「横綱推薦内規」をご覧下さい。
条件をクリアした大関が出たら、
1.本場所終了直後にまず相撲協会の理事長が横綱審議委員会に昇進について会議を開いてもらうよう申請します。
2.そこで多数決を行いOKが出れば続けて番付編成会議と理事会でも決を採ります。
3.承認されたら直ちに力士のいる部屋へ使者を2人遣わせて伝達式を行います。金屏風の背にして親方とともに三つ指付いて「有難うございます。云々」言ってるヤツです。力士は承認されたその日から横綱として扱われます。
4.綱打ちを行います。キャラコを巻いた麻を3本用意し、一門の力士総出でより合わせて1本の綱にします。
5.一門の先輩横綱に来てもらい、土表入りの稽古をします。雲龍と不知火のどちらを選ぶかは、師匠と相談したり、一門の先輩横綱と同じ型を選んだりと、いろいろあるようです。仕上げに太刀持ち、露払い、立行司にも参加してもらい予行演習も行います。
6.明治神宮にて、横綱推挙式と奉納土表入りを行います。外拝殿で祝詞が読まれた後理事長から純白の横綱と推挙上が手渡されます。そして「誓詞(横綱として精進を誓う)」に署名をします。玉串を奉納して儀式は終了します。
7.いよいよ奉納土表入り。拝殿前で行います。周辺には観客が詰め掛けていつも凄いことになるんです。これで晴れて横綱として胸を張って歩けるようになります。長いですねぇ〜(^_^;) |