舞の道
元小結・舞の海と大相撲のサイト。勿論アンオフィシャル
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top >> 大相撲用語集 >> ま行
>>前頭
幕内で三役の次の位。

>>前裁き
立ち合いの時、自分の得意の差し手を入れる為相手の差し手を交し合うこと。差し手争いとも言います。脇を絞めて手先だけを上手に使います。

>>前相撲
入門直後の番付に名前が載らない力士が本場所で取る相撲。その地位。怪我や病気などで休場が続き番付外まで落ちてしまった力士も前相撲から取りなおして少しずつ番付を上げていかなくてはなりません。

>>前袋
男性の急所を廻しで包んだ部分。取組中に掴んだり蹴ったりすると反則になります。

>>前褌
腰の周りに巻かれた廻しの前の部分。前廻し。

>>桝席
柵で四角く囲まれた桟敷席。桝の形に似ていることからこの名前がつきました。1区画の定員が4人となっている席が大部分を占めています。1人用、2人用の枡席もあります。4人そろわない時は相席も可能だと聞いたことがあります。値段は両国国技館と地方とで若干異なります。7,000円〜10,000円強といったところでしょうか。

>>廻し
力士が腰に巻きつけている分厚そうな布のこと。取組(本場所)用、稽古用、土表入り用(化粧回し)の3種類あります。幕下以下の力士は稽古と本場所用の廻しが同じです。黒の廻し1本しか与えられません。十両以上になると稽古用に木綿製の白い廻しを与えられます。取組用の廻しは「締め込み」とも呼ばれます。幅80センチ、長さは約9メートル。シュスという絹織物の締め込みは、十両以上の関取しか身につけることが出来ません。これを縦に6つ折りにして腰に巻きます。体格や相撲の取り口によって様々ですが、大体5回程巻くようです。その時の重さは4,5キロになると言われています。また、相手に廻しを取らせないようキツク固く締める為に水を霧吹きで吹き付ける力士もいます。 規定により、廻しの下は何も付けてはいけません。また、色も規定により紺・紫色系統のものを使用することになっていますが言いつけを守ってる力士はいません(笑)相撲協会もお咎め無しですし。昭和32年の九州場所において、玉乃海が黄金色の廻しをつけて全勝優勝したのが最初だそうです。普段の手入れはいたって簡単です。陰干しにするだけ。洗濯機の中に入れたらすぐボロボロになってしまいますので。→ゆるふん、さがり

>>右四つ
差してが右のこと。

>>水入り
相撲があまりにも長引いて決着がつかず、力士の疲労の色が濃くなった時に行司と審判委員とで意見を交わし相撲を止めること。行司が両力士の動きを止め、土俵上で組み手や立ち位置を確認してから土俵を降ります。水をつけたり、廻しを締めなおす(控えの力士が手伝う決まり)など呼吸を置いて再び同じ体勢から相撲を続けます。それでも決着がつかない場合二番後取り直しになります。

これに関しては、審判規則にも書いてるのによく読んでいない審判が多く、
また力士も親方から指導がなされていないため勝手な行動を取る者がいます。
アマチュア相撲とはルールが全く違うということを認識して欲しいです。

>>水引幕
土俵上の吊り屋根に張られている紫の幕。相撲協会の桜の紋章が描かれています。

>>結びの一番
本場所中、その日の取り組みの最後の一番。

>>結びの触れ
本場所中、その日の最後となる取組で行司が呼び上げる台詞。四股名を2度ずつ呼び上げたあと
「番数も取り進みましたるところ、かたや○○、こなた△△、
この相撲一番にて本日の打ち止め」
と言います。
ですが、天覧相撲の時は「打ち止め」を「結び」という言葉に替えて言います。天皇に対し敬語を使わなくてはいけないためだそうです。

>>胸を出す
ぶつかり稽古の受け手となること。心臓への負担が大きいことから、通常右胸を出します。中には左胸を出しちゃう力士もいるとかいないとか・・・・。

>>目が開く
初日から連敗が続いていた力士が一勝目をあげること。「初日を出す」とも言います。

>>申し合い
実力の近い者同士で勝ちぬき方式で稽古すること。勝った力士がその場にいる他の力士の中から次に稽古をやりたい力士を指名できる。

>>元結
髷を結うのに使う紙製の細い紐。

>>物言い
行司が差し違えるなど裁きに納得がいかない場合、審判委員が意義を申し立てること。控え力士も物言いをつけられますが、協議への参加はできません。協議をする際、別室にいる審判員がVTRを見ながら詳しい状況を電話で土俵上にいる審判員に伝え、それを聞いた審判員たちが協議をして軍配通りか否かを決めます。

>>森永賞
森永製菓で懸けている懸賞のこと。両国国技館で行われる東京場所のみです。本場所中、毎日一本、国技館に来たお客さんの人気投票で最も得票の多かった取組に懸けられます。なので、他の懸賞と違って、取組表には掲載されていません。投票箱は勿論国技館内に設置されてますので観戦の際は是非どうぞ。

>>両差し
両腕を相手の両脇の下に差した状態を言います。廻しは取りません。この状態から両肘を外側へ向け("腕を返す"と言います)ると相手力士が廻しを掴みにくくなるので有利になります。
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