舞の道
元小結・舞の海と大相撲のサイト。勿論アンオフィシャル
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 top >> 大相撲用語集 >> あ行
>>合口(あいくち)
対戦相手との相性。実力・番付はあまり関係が無く、相撲の型によって異なります。
    例:琴錦は安芸の島と合口が良い=対戦成績が良い。
      曙は貴闘力と合口が悪い=対戦成績が悪い。

>>愛知県体育館

7月場所の会場。昭和33年〜39年までは名古屋市内の金山体育館で行っていました。
冷房設備がなく、見るほうもやる方も辛い為昭和40年からここへ移動しました。
名古屋城の敷地内にあるこの体育館は、地下に温水プールやトレーニングジムもあり、
相撲以外のスポーツなど、各種イベントに引っ張りだこです。
7月は場所の前後を含め合計1ヶ月、貸切になります。


>>相星

対戦する力士2人の勝敗数が同じであること。


>>合四つ

対戦する二人の力士の得意の差し手が右同士、左同士など同じであること。
または互いに差した状態。反対語=ケンカ四つ


>>阿吽の呼吸

梵(ぼん)語〈サンスクリット〉の文字である悉曇(しっ‐たん)の字母の初韻の「阿(a)」と終韻の「吽(hum)」。それぞれ最初と最後を意味します。阿は万物の根源、吽は一切が帰着する智徳を意味し、密教の宇宙観を表しています。
また、阿が呼気で、吽が吸気であることから、両者が息を合せることを「阿吽の呼吸」といい、
複数の人間が共通の事を行うときに一致する微妙な調子や気持ちを表して言います。
因みに寺院の狛犬(こま‐いぬ)に象徴される阿吽は、左が阿で右が吽です。


>>明け荷

関取専用の荷物入れ。化粧回し、浴衣、タオルなどあらゆる荷物をこの中に入れておきます。
巡業に出る時も必ず持って行きます。ア○ィダスや○イキなどのスポーツバッグは使用できません。
十両以上の関取しか持てない籠は、縦80センチ、横45センチ、高さ30センチ。
重さは空の状態で10キロ。太さ15センチ位の竹で編んだ上から和紙を張り、
更に漆で塗り固められた丈夫な籠です。職人が一つ一つ手作りしていますので
出来上がるまでに3週間かかるそうです。全員同じデザインと色ですが、
側面に関取の名前と紋が書かれているので持ち主はすぐにわかります。
関取昇進が決まると、その力士の同期生達でお金を出し合って
プレゼントするのが慣わしとなっているそうです。


>>預かり

土俵際でもつれて物言いがつき協議をしても勝ち負けが決められない場合、
決着を付けずに相撲協会が預かること。無理に勝敗を決めずにおきましょうという、
取り直し制度が無くビデオ判定もしていなかった頃の制度です。


>>荒木田(あらきだ)

土俵を作るための土。もともとは東京都荒川区荒木田原(現在の町屋)の土を使っていた為にこの呼び方が付きました。今は茨城や千葉県から土を運んで使っているそうです。巡業の時は、巡業先で手に入る土をいろいろ混ぜて作ります。海外巡業の時も、外国の土で土俵を作ったそうです。


>>アンコ型

太っている力士を指す言葉。魚のアンコウに由来するとかしないとか・・・。反対語=ソップ型


>>兄弟子

先輩のこと。相撲界では何故か訛って「あんでし」といいます。
アナウンサーは「あにでし」と読んでます。我々一般人はどっちでも良いと思います。


>>アンマ

番付が下の力士が、上の力士の稽古の相手になることを言います。アンマ=按摩とはマッサージのこと。
つまり、上位力士の調整台に駆り出されることを意味するのです。 ※可愛がり


>>生き体(いきたい)

激しい攻防により土俵際でもつれた時、どちらが優勢か否かを判断するのに使う言葉。
両力士の足、特に爪先の向きが重要視されます。
例えばAがBを寄り切ろうと土俵際まで追い詰めたとします。
Bが負けじとAをうっちゃろうと踏ん張りますがもつれて同体とも取れるような倒れ方になり
物言いがつきました。そこで見るべきは、うっちゃりを仕掛けたBの足の向きです。
きちんと踏ん張り、足が地に付いていれば生き体とみなされBの勝ちとなります。
もしこれが体もかなり倒れこみ、足の裏が見える程の角度だった場合はAの寄りを有利と判断。Bは死に体とみなされAの勝ちになります。→死に体


>>勇み足

相手を押しや寄りなどで土俵際まで追い詰めた時、相手がまだ土俵の中にいるのに自分の足が先に土俵の外へ踏み出してしまうこと。即ち負けです。これをやってしまうということは、相撲の基本であるすり足ができていない証拠。力士として恥ずかしい負け方です。→送り足


>>伊勢神宮

毎年3月の末に奉納土俵入りとトーナメントが行われる場所。
「神宮奉納大相撲」が正式名称。
1.相撲協会役員、横綱、大関が外宮と内宮を参拝
2.神楽奉納
3.神前出数入奉納
  化粧回しを着けた横綱、太刀持、露払をはじめ、三役以上の力士、立行司、呼び出しが
  神職を先頭に宇治橋を渡って内宮へ。
  そこで、大関、関脇、小結の三役揃踏み、横綱の土俵入りが奉納されます。
4.土俵入りが行われている頃、神宮内の相撲場において豆力士の稽古相撲が始まります。
  巡業で見かけるのと同じ。関取が子供達に稽古をつけてくれるのです。
5.幕下以下の力士による取組
6.初っ切り、相撲甚句
7.十両力士の土俵入りと取組
8.幕内力士、横綱の土俵入り
9.幕内力士の取組
10.幕内トーナメント(3月場所の番付の上位力士のみ参加)
11.弓取り式と表彰式

全席自由大人は3500円。
伊勢神宮崇敬会のサイトで毎年のスケジュールや結果がご覧になれます。


>>痛み分け

取組の最中に力士が負傷してこれ以上続けられそうもなくなった時、
無理に戦わせたりはせず勝敗を預かりにすること。


>>一代年寄

相撲界に多大な功績を残した力士に対してのみ送られる特別の資格。
昭和16年5月にこの制度ができました。
現役時代の四股名を親方名として使うことが出来ます。
現在では元横綱大鵬と北の湖がそうです。千代の富士にもこの話はありましたが彼は断りました。
大変名誉ではありますが、本人しか使用することが出来ません。従って定年退職などにより
自分で興した部屋を後輩に譲る時は部屋の名前がその後輩の名前に変わる事になります。


>>一番出世
各本場所中に行われる出世披露のうち、春場所に行われる最初の出世披露。
力士の人数が多いため3回に分けて行います。
5日目に一番出世、8日目に二番出世、12日目に三番出世。→出世披露

>>一門
各部屋の派閥。大相撲の本場所は現在、年に六回、計九十日間行われていますが、
明治の頃は十日間の本場所が年二回、計二十日間しかありませんでした。
本場所が行われない間力士達は何をしているのかというと、ひたすら稽古・稽古・稽古・・・・。
でもそれだけでは収入が得られない為生活できなくなってしまいます。
そこで考え付いたのが巡業です。あちこちへ出向き、稽古する姿を見せるなどして
収入を確保しようというのです。一部屋だけで行うのは規模が小さいし、人気力士がいない部屋は集客率が悪い。そこで複数の部屋が共同で巡業を開催しました。この巡業の連合体
一門になったのです。この一門も、戦前から戦後の混乱期にかけて離合集散を繰り返し、
今の形に落ち着いています。中心となる部屋を本家といい、残る一門内の各部屋は、
本家出身の力士が興した場合が多いことから分家と呼ばれます。
因みに現在ある一門は出羽海、高砂、時津風、二所ノ関、立浪、伊勢ヶ濱連合の5つです。

>>往なす(いなす)
相手力士が出てくるところを、自分の右か左に身をかわすこと。
逃げるのではなく、相手の体に軽く手を突くような感じで触れます。

>>隠語(いんご)
力士が普段の生活で使う独特の言葉。英語でいうスラングに相当します。

>>引退
現役を退くこと。
以前は、年寄名跡を取得するなどして大相撲界に残る人にしか使えない言葉でしたが
1996年11月以降、大相撲界から去る人に対しても使えるようになりました。→廃業

>>引退相撲
引退した力士が国技館で取る最後の相撲。また、その催し。関取を通算30場所務めた者にその資格が与えられます。ただし1,5,9月の東京場所の後と定められています。

>>団扇(うちわ)
行司が常に手にしている軍配のこと。

>>打ち上げ
千秋楽に各部屋で行われるパーティ。後援会のメンバーは勿論、そうじゃない人も会費を払えば参加できるそうです。(ご祝儀も別に用意しないとだめとう話も)親方や力士からの挨拶、カラオケ大会、写真撮影など内容は部屋によって多種多様。参加希望者は直接部屋へ問い合わせましょう。

>>上手(うわて)
廻しを持って組んだ時、上になっている方の手を指す。反対語=下手(したて)

>>運転免許証
万が一のことを考え、関取は車を運転してはいけない決まりになっています。移動の時は、付け人が運転をしたり専用の運転手を雇うそうです。でも子供が急に熱を出したとか止むを得ない理由により関取でも運転しちゃうことがあるらしいです。

>>雲竜型
土表入りの型。やり方についてはこのサイト内にある「土俵作法」を参照してください。
11代横綱雲龍が行ったとされていますが、本当は12代不知火の型と取り違えたというのが正しい説のようです。第二次世界大戦のどさくさに記者が間違えたのではと考えられています。

>>回向院
江戸勧進相撲発祥の地。ねずみ小僧のお墓があることでも有名なこのお寺は、江戸時代の振袖火事によって無縁仏となった魂の供養の為に建てられました。ここで行われた勧進相撲が今の本場所の原点となり、明治42年に国技館がここに作られました。境内には、大相撲に縁の深い人々の例を慰める「力塚」があるそうです。
住所=墨田区両国2-8-10

>>江戸の大関より地元の三段目
大関のようなスター力士も良いけど自分と同じ出身地の三段目の力士を応援してしまうという意味。野球のことは良く分からないけど同じ日本人というだけでついついイチローや松井を応援してしまったり、オリンピックの時だけ見たことの無い競技も日本人ガンバレ!と言ってしまうのと同じ気持ちですね。

>>大銀杏
十両以上のお関取が公の場で結う髪型。
正面から見たとき銀杏の葉のような形に見えることからそう呼ばれています。
ただし、幕下以下の力士でも十両との取り組みがある時や弓取り式などでは大銀杏を結って土俵に上がります。

>>大阪場所
3月場所のこと。春場所とも言います。

>>大阪府立体育館
3月場所の開場。大阪の難波にあります。地上4階、地下2階。

>>大関
横綱に次ぐ地位。その昔、横綱と言う地位が出来上がる前は大関が一番の地位でした。江戸時代に番付が作られるようになった時、「関」の上に「大」の字を付けて、最高地位を現す名称として生まれました(横綱は地位を現す言葉ではなかった)

>>おかみさん
どの雑誌や書物を見ても平仮名で書いてあるのでこちらでもこう記します。
字をあてるなら女将だと思います。言わずと知れた親方の奥さん。縁の下の力持ちです。
部屋で生活を共にする力士や呼び出しさん達のお世話は勿論自分の子供も育てながら後援会の方々のお相手をし、時には弟子と一緒に食材の買い出しに行きそして夜はかさむ経費のやりくりのため電卓を叩きまくる毎日・・・・・。親方同様に仕事が多くて大変です。

>>送り足
吊り出しで相手を土俵の外に運ぶ時、自分の足が先に土俵の外へ出ること。
相手が完全に吊り上げられて反撃が出来ない状態にあるということで、負けにはなりません。 →勇み足

>>お好み
巡業で、取組の合間に入る余興。初っ切りや相撲甚句、髷結い実演など。

>>帯
番付によって身につけられるものに制限があります。
序ノ口、序二段、三段目−ちりめん帯。幕下−博多帯。十両以上−博多帯。→着物履物

>>お土産
桝席で観戦する時のオプション。買う買わないは勿論本人の自由ですが、相撲部屋や相撲茶屋を通して購入すると確実についてきます。ぴあなど一般プレイガイドで購入する場合はチケットとは別売りになっているため別途注文する必要があります。席種によって値段はまちまち。中身は弁当、お菓子、酒類、パンフレット、コップ(茶碗)など。

>>オリンピックおじさん
あちこちの競技場へ出没する有名な日の丸扇子を持ったおじさん。本場所では向正面の桝席に座り、金色の扇を振り回して応援してます。大のスポーツ好きで、あちこちのオリンピック会場に出向いては日本人選手の応援をしまくりたくさんテレビに映ったのが命名のきっかけ。だが桝席をうろつき、自分の席以外の枡へも出向いてカメラに写ろうとするので実はかなり煙たがられている。有名人だからと言って気軽に声をかけると自慢話が始まり帰れなくなると言う噂も。本業は会社経営。サイトも持ってます。
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